今日は彼岸の中日だ。母宅で、仏壇に線香をあげ父の遺影に手を合わせた。
その後、母を車に乗せて親戚を6軒回り仏壇に線香をあげた。父母のそれぞれの実家、同兄弟宅で母宅からすべて3キロメートル以内にある。
盆と彼岸の定例行事で従兄達との近況報告も兼ねている。
1件目は父の実家である。私より4歳上の従兄がこの家の跡取りだ。昔からの網元であり漁師の仕事をしていたが、東日本大震災の津波の被害で廃業した。
その後、仲間の船で”雇われ漁師”を続けていたところ、ややっこしい人間関係や年齢による体力の低下もあって、今は家にいるという。
盆の時よりも随分と下腹が出てきた。料理に合わせて毎晩好きな酒を飲んでいるせいだという。ネットで高級な日本酒を一升瓶でまとめ買いし、米専用冷蔵庫で保管しているとのこと。昔からこだわり派だったが、酒にもこだわりがあるらしい。
2軒目は母の実家である。
私より一回り上の従兄が跡取りだ。70歳を過ぎてまだ元気に働いている。夫婦の国民年金が月6万円程度で、とてもじゃないが働かないとやっていけないとのこと。長男夫婦と同居で立派な家に住み孫もいるのに無理をしなくてもいいんじゃないかと思うんだけど。
最後に回った親戚では、私より4歳上の従兄に会った。
長年勤めた会社を60歳で定年退職し、その後、5年間勤めた第2の職場も辞めて今は家にいるという。精神的なダメージで部屋に籠りがちという話を聞いていたがそんな様子は感じられなかった。しかし、白髪が増え大分腹も膨らみ、すっかりお爺さんだ。
10年程前までは、毎月7家族が集まっていた従兄会にも同席していたが、各家族とも子供が成長し、いつの間にかこの会は自然消滅してしまった。
従って、約10年ぶりの再会となる。子供の頃から広場やプールでよく遊んだ仲だ。二人の孫とおもちゃで嬉しそうに遊んでいた。
毎年、盆・彼岸は、従兄たちとの近況報告が楽しみである。その一方で、みんな年々老けていくのを実感し、なんとなく切ない気持ちにもなる。
散歩中に見つけた庭先に飾られた栗