Amazon Audibleで宮部みゆきの小説「火車」を聴いた
カードローン破産を題材にした1992年、30年前の作品だ
想像力を掻き立てられるラストシーンの演出が印象的だった
三浦友和のナレーションもいい
聴きやすく、スッと耳に入ってくる感じ、癖がなく穏やかでいい声だ
14時間弱の物語があっという間に終わってしまった
1年位前から耳で聴く本、特に小説にはまっている
早朝散歩
ジムでのランニング
庭いじり
通学
車の運転
等々、○○しながら小説を聴ける
考えてみると子供の頃からラジオドラマが好きだった
そういえば、定年退職後は、小説をあまり読まなくなっている
他方、朝刊・夕刊、教科書など活字を目で追う毎日
そして、放送授業視聴、テレビ・ビデオ鑑賞、インターネット等で目も疲れ気味
だから、耳で聴く小説が新鮮でいい
脳への伝達は目よりも耳からの方が随分能率的らしい
確かに全く脳が疲れない感じがする
朝井まかて「恋歌」を2回聞いた
主人公は、樋口一葉が学んだ萩の舎の中島歌子(幼名ー登世)
三宅花圃、樋口一葉も登場するとっても興味深い小説
ナレーターの中村夏緒さんがこれまた上手
幕末・明治維新の水戸藩、天狗党と諸生党の対立と、登世を始めそこに生きる女たちの生き様が生々しく描かれている
激動の時代に起こる数々の出来事がリアルに、今ここに目に見えるように描かれる
武士道にみる日本人の心、登世の周りで起きる数々の出来事に心の琴線が強く刺激され、感動を貰える素晴らしい歴史小説だと思う
Audibleで初めて聴いた小説は、森鴎外の「舞姫」(3回聴く)
続いて、「夏目漱石名作集」(3回聴く) ~これは130時間もの~
「芥川龍之介全集」(2回聴く)
今村夏子「むらさきのスカートの女」
河上未映子「すべて真夜中の恋人たち」「春のこわいもの」
小川洋子「やさしい訴え」
今村夏子「星の子」
村上春樹「職業としての少説家」「ねじまき鳥クロニクル(第一部)」
伊集院静「大人の流儀シリーズ」
久坂部陽羊「人はどう死ぬか」
永松茂久「人は話し方が9割」
ひろゆき「1%の努力」
林真理子「奇跡」
松原淳子「背中をポンと押してくれる言葉」
等々
今は、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』第二部を聴いている
30年近く前の作品だが全く古さを感じさせない
藤木直人さんの声もいい
お陰で毎日の散歩が楽しみになっている
Audible 僕のおすすめです
散歩道に咲く山百合