9月11日(日)朝7時
常連さんの老夫妻から「良かったらこれ食べて下さい」と声を掛けられた
自宅の庭から収穫したというゴーヤだ
先週は、冬瓜、その前にはミョウガをいただいている
それはみんな素朴な味で1日で消費してしまう程度の量だ
そんなところに、こちらが負担に感じないようにとの気遣いが感じられ頭が下がる思いだ
高齢者に好かれるということは素直に嬉しいし、
それは、人として大切なことで、誇ってもいいことだろうと思う
笑顔は人の心を和ませる
爽やかな挨拶は、お互いを優しい気持ちにさせてくれる
穏やかな笑顔を絶やさず、人には出来るだけ優しくありたいと常々思っている
デニーズから自転車で帰宅後、午前8時に車で出かけた
1年ぶりにサラリーマン時代の同僚・友人宅に家人と二人でお邪魔した
注文しておいた新米120キロ(30キロ×4袋)を受け取るためだ
その米は、多古米と言われるブランド米で「幻の米」と呼ばれるている
数日前、友人から、「新米が出来上がったから取りに来い」との連絡が入った
この連絡が入ると、僕の中の季節は夏から秋に変わる
コロナ禍ではあるが、4回のワクチン接種(家人は3回)を済ませているということで、昨年同様部屋に上がらせてもらった
冷たいお茶、上品な和菓子、地元産の梨をご馳走になった
相変わらず友人は定年後の再就職先の仕事がハードで大変らしい
奥さんも、夫の帰宅時間が現役時代より遅くなったと困り顔だった
去年も同じような話を聞いた気がする
‘‘無職の自由人‘‘を選んだ私としては、
”せっかくの人生もっと楽しんだほうがいいんじゃないの”
と思ってしまう
彼のお嬢さんは、昨年嫁いだ
既に2か月になる男の子がいるという
綺麗な子で、毎年会うのを楽しみのにしているのだが、
やっぱり今年も彼女は不在で会えなかった
彼のお母さんは昨年亡くなった
大腸がんだった
今は、大きな家に夫婦二人暮らし
二人ともどことなく寂しそうに見えた
彼は、孫は可愛いよと言って細い眼を更に細くした
お互いの近況を40分ほど話して”また来年”と言って友人宅を出た
今年の新米(多古米)は粘りがあって美味い