正午前、妻と二人で自宅最寄駅から上り快速電車に乗った
東京駅一階丸の内北口から出て駅前広場を横切る
ウィークデイのお昼過ぎ
そこは、赤煉瓦の駅舎をバックに写真を撮る外国人で溢れていた
僕たちは紀州山海料理「愚庵 丸の内店」でランチをとるため
信号機のある交差点を足早に渡り丸ビルに入った
エスカレーターで6階まで登ると直ぐ左手にある料理店
午後1時少し前は
サラリーマンの昼休みが終わる時間
ついさっきまでは喧騒の時間帯だ
今はそれを少し過ぎたやや静かなとき
店内を見渡すとみんなおしゃべりしながらランチを楽しんでいる
殆どが女性だ
30代と思しきお洒落に着飾った女性がカウンターで一人、メニューを見ている
その横を通り過ぎて案内されたのは奥のテーブル席
僕らの隣にはOL風の女性が二人、煮魚を突きながらにこやかに会話を弾ませている
みんな幸せそうに見える
どうも、男性よりも女性の方が人生を楽しく生きる術を心得ているように思えて仕方がない
それは、僕が男だからだろうか
今の時世、「男だから○○、女だから○○」と言ったら笑われてしまうのかもしれないけど
こんな時間帯のカジュアルな料理店では
男性より女性の方がやっぱり幸せそうに見えてしまう
勿論、”人それぞれ”だということは分かっているんだけど
僕たちも笑って会話をしながら昼食をとった
そう、意識的に
そのせいだろうか、とても美味しく料理を味わえた気がする
特に、付き出しの「自家製豆腐」が美味かった
僕が注文したのは「南高梅鶏すき焼き鍋」
妻は「熊野牛南高梅すき焼き鍋」
↓ 南高梅鶏すき焼き鍋
昼食後、東京駅ステイションギャラリーで開催中の
「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真展」に足を運んだ
この美術館には年に一回来て
放送大学の学生証をみせると更に割引が受けられる
安井仲治は、1903年に生まれ1942年に38歳で亡くなった
大阪の商人の家に生まれた安井は、親が買ってくれたカメラを手に学生のときから写真にのめり込んだという
穏やかな人柄で人望も厚かったらしい
わずか20年ほどの活動期間に撮影された約200点の写真が時系列順に並べられている
大正・昭和初期の大量のモノクロ写真
メーデーのデモ隊の若者の視線を強調する初期の代表作「凝視」
先の大戦で迫害を逃れて神戸にたどり着いたユダヤ人を撮った「流ぼうユダヤ」
生前最後の発表作「上賀茂にて」などの作品が有名だ
【東京ステイションギャラリーHPから】
近代写真の金字塔。「安井仲治」を知らずに日本の写真は語れない!日本写真史において傑出した存在として知られる安井仲治(やすいなかじ/1903-1942)の20年ぶりとなる回顧展。大正・昭和戦前期の日本の写真は、アマチュア写真家たちの旺盛な探求によって豊かな芸術表現として成熟していきました。この時期を牽引した写真家の代表格が安井仲治です。安井は38歳で病没するまでの約20年という短い写歴のあいだに、驚くほど多彩な仕事を発表しました。その作品は同時代の写真家をはじめ、土門拳や森山大道など後世に活躍した写真家たちからも掛け値なしの称賛を得ています。
美術館を出て時計を見ると15時過ぎ
丸の内仲通りから有楽町を抜け
ソニー通り、並木通り、西五番街通り、鈴らん通り、みゆき通り辺りを銀ブラした
それにしても外国人が多いことに驚く
8割を超えていそう
しかも、様々な国からいろんな人種
まるで外国を歩いているみたいだ
エルメス、ルイヴィトン、シャネルなどの高級店の前には
買い物中の富裕外国人を待っている黒塗りの車が並んでいる
ここ銀座もコロナ前よりもずっとインバウンドが大きいように感じられる
今日これから観る玉置浩二のコンサート開場までまだ1時間弱ある
僕たちは、有楽町イトシアビル内のイタリアンレストランに入り
ピザをつまみに生ビールで乾杯し景気付けした後
17時少し前に店を出て会場の国際フォーラムへ向かった
↓ やっと咲いてくれた我が家の花桃たち ~ 暖かな陽気に誘われてたった2日で満開 ~