いつも笑顔でいい顔で

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妻の定年退職 ~ これからが人生の醍醐味 ~

朝の柔らかい陽射しのなかを

妻と二人肩を並べて歩いた

青空と木々の緑、ひんやりとした空気が気持ちいい

道路の左側は田んぼ、右側には竹藪の奥に小高い林が広がる

林の上の方、高いところから

” ホ~ ケッキョ ホ~ ケッキョ ” と

まだ鳴き慣れない鶯の声がこだまする

道端には水仙が咲き、白蓮の蕾も開き始めている

桜の蕾も膨らんで春はもうすぐそこだ

 

ウィークディの朝

いつも通り起きていつも通り朝食をとった

朝ドラが始まるまでの時間

妻と二人散歩に出かけた

少し長めの50分コース

いつもは僕一人

今日から約半月は二人で散歩することになる

 

妻は永年勤めた職場を今年度末で定年退職する

職場の定年は段階的に伸びていて

現在の正式な定年は61歳だという

妻はそれより一年前倒しの60歳の今年定年(とみなして?)退職する

その後は、同じ組織の別の部署で1年間だけ嘱託として勤務することを選択した

当初から61歳まで勤務する意欲は全くなく

スパっと辞めようか、嘱託として1年残ろうか、ずっと迷っていたが

人事から提示された新しい勤務先と業務内容などの条件が気に入ったこと

市県民税、社会保険料等の軽減、通勤定期を使えることなどのメリットを考えて

週29時間の勤務を1年だけすることにしたようだ

(僕は辞めて欲しいと思っていたのだけれど)

既に先週末から年次休暇の消化に入っている

「肩の荷がおりた」と今はとても嬉しそうだ

そもそも妻は家でまったりと過ごすのが好きな性分だ

ビデオを観たり、パソコンを叩いたり、スマホをいじったり、料理をしたり、出来ればずっと、ぼーっとして生きていきたいと常々話している

長い間ご苦労様でした

 

人間60歳を過ぎればいつどうなるか分からない

これからは、美味しいものをいっぱい食べて

やりたくないことはやらない

好きなことだけしかしない生活を心掛け

自由気ままに生きてもらいたい

そう、今の僕のように

 

僕たち夫婦は職場結婚

職場内のスキーツアーで知り合い

2年ほど交際してバブルが弾ける直前平成元年に結婚した

あれから35年が過ぎた

僕は今から4年前60歳で定年退職し、迷わずにフリーを選択した

 

60歳から75歳までは黄金の15年といわれるそうだ

組織から解放され自分を縛るものがなくなること

まだまだ元気な心と体力があること

それが人生の後半戦を幸せに生きるための最大のポイントである

人生の醍醐味を味わえるのはこれからだ

人生の棚卸しをして素直な目で自分ならではの楽しみを見つけて欲しい

今まで背負ってきた重い荷物を一旦降ろして

不要なものは全部捨ててしまえ

 

「たのしみは春の桜に秋の月 夫婦仲良く三度食う飯」

五代目市川團十郎の残した歌だそうだ

まだまだ続く長い人生をトキメキを感じて暮らしていくには

やっぱり良好な夫婦関係が大事だろう

 

今後は、現役時代のしがらみ

たてまえ、責任、人の目などを全く気にかけることなく

自分の好きなように生きて欲しい

そんな生き方が許されるこれからが人生で一番楽しい時期だ

健康に配意しながら

爽やかな気持ちで第二のステージを一緒に歩んでいこう

 

明日は、夫婦で君の退職祝い

いつもの寿司屋で美味い酒を存分に楽しもうぜ、自由な二人でね

 

↓ 妻が職場から貰ってきた花束です。