昨日は、あんなに荒天だったのに、今朝は風もなく穏やかに晴れている。
空を見上げると、真上からやや西側に下弦の月がはっきりと綺麗に映る。
カレンダーを見たら、明日10日(木)の欄に「下弦の月」と書かれていた。
月を見ながら10分程歩くと、いつものように、脳内がすっきりと冴えわたり気持ちよくなってきた。
いつもの細い道で、いつもの黒い大型犬を連れた女性散歩人とすれ違った。もう顔見知りになっており、お互い笑顔で挨拶を交わす間柄。
いつも思うのだが、この大型犬は、とても賢そうな顔つきをしている。
「この犬は、なんて種類の犬ですか?」穏やかに話しかけてみた。初めての会話だ。
「バーニングマウンテンドッグというんですよ」という答えが優しく返ってきた。
子供のころからずっと犬が苦手だ。兎に角怖い。特に、攻撃的に吠える犬が大嫌いだ。
犬嫌いの母親から「犬に噛まれたら狂犬病に感染し死ぬこともあるのよ。」と教えられてきたためか、今でも近づくことさえできない。
犬はそんな雰囲気を敏感に察するようで、目が合うと、何もしていないのに、敵対心あらわに吠えてくる。だから、尚更苦手になる。
言葉はブーメランだ。
口から発した言葉は、そのまま自分に返ってくる。
山びこと同じだ。
温かい言葉は、温かい波紋を広げこだまする。
挨拶も、感情も同じなのかもしれない。
自分のためにも温かく優しい言葉を多用したい。
今日も、昨日より少しだけ`いい顔‘で過ごせたような気がする。
いつも読んでいただきありがとうございます。