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名古屋を満喫 1 ~新幹線の中で~

自宅から最寄り駅まで歩き、早朝の上り電車に乗った。東京駅の新幹線ホームでサンドイッチを二つ買い「のぞみ」に乗って次男の住む名古屋に向かった。

予約が遅れたため山側の二人席は確保できず、三人席の窓際と真ん中の指定座席に妻と二人並んで座った。妻が窓際、その隣に僕である。妻はサンドイッチを頬張り観光ガイドブックに目を通しながら、小さな声で何か呟いていた。次男の住む名古屋に向かってることが何となく妻を陽気にさせていた。座席はほとんど埋まっていたが車内は静かで穏やかであった。

 僕の右隣の通路側の席には一人の女性が座った。その人は座席に着くや否やノートパソコンを広げて流暢にキーボードを叩いた。多分出張なのだろう、僕たちが名古屋に着くまでずっとパソコンに向かい誰かと文字で会話を交わしている様子が窺えた。

 少しすると、「右側に富士山が見えます、是非ご覧ください」と車内アナウンスが流れた。車窓から、綺麗な青空の中に静かにそして堂々と真っ白な富士山が鎮座していのが見えた。

 1時間半ほどで名古屋駅に着いた。座席を立ち通路に出るとき、右隣りの人の面前を通らなければならないので、そっとその人の顔を見て軽く頭を下げた。20代後半だろうか、色白で清楚で穏やかな感じの人であった。その人は僕の顔をチラッと見て微笑んだ。そして丁寧にお辞儀を返した。

 コロナが落ち着いているとはいえ名古屋駅は人で溢れていた。


12月5日快晴の朝、久しぶりの富士山は雪化粧をしてました ...