JR名古屋駅の改札を出て、右に30m程進むと観光案内所があった。そこでJTB周遊チケットを受け取り、名古屋観光ルートバス「メーグルワンデイチケット」を購入した。500円でバス乗り放題だという。バス乗り場には既に何組かのグループがバスを待っていた。
バスに乗りしばらく走ると豊田産業技術記念館に着いた。自動車を始め機織り機などの現物や写真などが数多く展示されており、トヨタの歴史が分かりやすい。係りの方の説明を聞きながらゆっくり回ると1時間半以上の時間を要してしまった。
歴代のトヨタ車が展示されており、中でも初代カローラを見たときには驚いてしまった。
昭和40年代のカローラは、それまでにない斬新なデザインで、当時、世間では憧れの車だった。しかし、その頃、小学校低学年だった僕が記憶しているお洒落でスポーティーなカッコよさは今は全く感じられず、「えっこんなだたっけ」と、ちゃちな、安っぽい、野暮ったい印象に驚かされてしまった。
記憶は美化されるというが、そういうことなのだろうか。いやそうではなく、初代カローラは当時としては日本の最先端車であったことは間違いないだろう。半世紀前の車を今の感覚で見たら古く感じるのは当然なのかもしれない。
豊田産業技術記念館を出て、ノリタケの森「ノリタケミュージアム」まで歩いた。
館内には、花瓶、装飾品、洋食機セット、壺やコーヒーカップなど、綺麗な陶磁器が1階から4階まで所狭しと展示されている。職人による絵付け作業なども見学できる。煌びやかで家に持って帰りたくなるような作品がいくつもあって、時間を忘れ、余りにもゆっくりと見学し過ぎてしまった。
だから、次の目的地である名古屋城方面行きのバスがタッチの差で出てしまった。なんと次のバスが来るまで1時間以上ある。仕方なく名古屋城まで歩いた。1時間程で着いたが、既にランチタイム。名古屋城見学の前に、予め予約しておいた「鰻木屋」までタクシーで行くことにした。
昨年食べた「あつた蓬莱軒」のひつまぶしより安いし味も良かったように僕は感じた。
満足である。
↓「鰻木屋」のひつまぶし