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満開の桜を見ると切なくなる

今日は3月31日、明日から令和4年度が始まる。現役サラリーマン時代のこの日は、僕にとって特別な日であった。ルーティーン業務として年度替わりの最も忙しい日、4月1日付け人事異動日の前日であり人事異動者の送別式を行う日、そして、自分が異動対象者となれば職場を離れる日となる。

現役時代の僕は、人事異動の辞令を12回受けた。平均して約3年毎の異動となる。

千代田区霞が関への2年間の出向を終えた日に行った日比谷公園千鳥ヶ淵の満開の桜が今でも目に焼き付いている。新しい任務をやり終えたことの達成感と、職場の上司、同僚達と別れることの寂寥感、古巣へ帰る期待感や高揚感など、あの日のことを思い出すと胸が熱くなる。

 

昨日、名古屋に住む次男に異動内示があったらしい。家族のグループLINEに入っていた。今度は東京勤務だそうだ。大分嬉しいらしく随分おどけていた様子だ。これで、もう僕も名古屋に宿泊することはないかもしれない。少し寂しい気もするが、これからは東京を満喫しよう。

 

外は春爛漫、桜が満開だ。昨日自転車で近くの公園まで行ってみた。小さな公園は、長い滑り台を降りて遊ぶ小さな子供達と、それを見守る若い母親たちでいっぱいだった。高台にある池の周りに数十本のソメイヨシノが植えられている。昨年のこの時期もここに来て、この池と満開の桜を水彩画で描いた。つい昨日のことのように感じる。

池の西側にある細い山道を10分程登ると広い芝生の公園にでた。その奥の方が地元で有名な桜並木である。お昼時であったので、そこには弁当を広げて食べる人が何人かいたが、人も少なく比較的静かであったのでゆっくりと満開の桜の下を散策できた。

 

この先あと何回桜を見られるだろうか。毎年そう思う。だから、満開の桜を見るとなんとなく切なくもなる。多分、これから散るであろう桜がもたらす””儚さ””がその感情を助長させるのかもしれない。そんなことを考えるのは僕だけだろうか。

 

家に帰って放送授業を聞いていると家の電話が鳴った。”いえでん”に電話なんて珍しい。誰かと思ったら、太極拳教室でお世話になったT先生であった。新しい年度になるということで、太極拳をまたやらないかというお誘い。有難いと思ったが、「どうしても時間が取れなくて」と、丁重にお断りした。

 

↓ 近くの公園の桜です

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