いつも笑顔でいい顔で

毎日を楽しく笑って過ごしたい

奥日光2日目 ~Vol 3おわり

翌2日目の朝、5時に目が覚めた

あれだけ飲んだのに、不思議なことに二日酔いは全くない

多分お酒と同じ量の水を飲みながら飲酒したのが良かったのだろう

外は薄っすらと日が差す曇り空

気分はいい

家人を起こし、二人で露天風呂に向かった

先に一人入っていたが貸し切り状態と言っていい

ゆっくりとお湯につかり目を閉じる

 

60歳で定年退職し、あっという間に2年半が過ぎた

退職と同時にコロナパンデミックで、当初の計画が台無しになった

 

ヨーロッパ旅行はまだちょっと無理?

来月、紅葉の時期の旅行先は?

ピアノ教室はもう大丈夫?

放送大学は卒業?

今年は車を買い替えようか、やっぱり次もドイツ車?

母親は認知症の兆候?

子ども達は元気にしているだろうか?

等々・・・・

 

まだまだ、これからもやりたいことが山ほどある

やっぱり、一日一日を、明るく楽しく笑って過ごしたい、出来るだけ

そんなことを考えながら、自分のことを見つめ直してみた

 

風呂から上がり部屋に戻ると、既に家人は着替えを済ませていた

朝食まではまだ時間がある

ホテルを出て湯ノ湖を見て、湯元温泉寺、湯の平湿原、湯元源泉辺りを散策した

硫黄のいい匂いが心地よい

 

朝の湯ノ湖

 

湯元温泉源泉

 

途中、家人のペンギン歩きを見て吹き出してしまった

昨日の天空回廊1,445段踏破が相当きつかったらしい

僕は普段通りだ、ジム通いの効果かも?

ホテルに戻り、そのままレストランに入った

朝食もバイキングだ

貧乏性で、いつも食い過ぎ

腹八分を心掛けたが、やっぱり満腹になるまで食べてしまった

 

朝食後、再び露天風呂(4度目)に浸かった

チェックアウト後、フロントで、湯滝まで歩くためのルートを尋ねた

山(東)側のルートは熊が出るのでお勧めできないと言われたので、仕方なく、道路(西)側の遊歩道を歩くことにした

 

湯ノ湖(湯元温泉側から)

今度は湯滝を上から眺められた

多量のマイナスイオンを感じて気持ちいい

滝に沿って階段を降りると豪快な滝の勢いを更に肌で感じることができた

 

湯滝(上から)

来た道を引き返すと、湯ノ湖自然散策路の山(東)側の出口からリュックを背負った若い女性が歩いてくる

挨拶を交わし

「湯元温泉から歩いて来たんですか?」

と尋ねると

彼女は、

「はい、よく整備された道で歩きやすいし気持ちよかったですよ、鹿も見かけましたし」

「熊はいなかったですか?」

「いなかったですよ、是非歩いてみてください」

と笑顔で明るく答えてくれた

やはりこの女性も幸せそうだった

 

家人と2人、顔を見合わせ

山(東)側の自然研究路を歩いてホテルに向かった

確かに歩道はよく整備されている

巨木が生い茂り、多種類の苔が繁殖して、森林浴には持って来いのルートだろう

 

ホテルの駐車場から車を出し、戦場ヶ原の赤沼駐車場に車を停めた

観光案内所の職員に熊の出没について聞いてみた

「目撃情報は多いですが、今まで人に危害を与えた例はありませんよ」

と説明してくれた

熊除けの鈴を買い、歩き始めると、迂回路を示す案内板がある

青木橋のある自然研究路ルートは工事中で通れないとのこと

仕方なく小田代ケ原方面に向かって小田代歩道を歩くと、また、おひとりさま(女性)とすれ違った

挨拶を交わし、

「湯滝からですか?熊はいませんでしたか?」

と尋ねると

「はい、湯滝から1時間以上一人で歩いて来ましたが、熊はいませんでしたよ」

と教えてくれた

穏やかそうで笑顔が素敵な女性だった

そして、やはり、幸せオーラがムンムンしていた

女一人旅のソロ活、いいかも

 

20分ほど歩くと小田代ケ原の分岐点だ

そこで僕たちと同年代と思しき夫婦連れの奥さんから声を掛けられた

「亀の井ホテル」に泊まりませでしたか?

「えっ、はい」と答えると

「朝食が一緒で、奥さんの着ているブラウスを覚えていました」

という

それから、装飾関係の仕事をしていたからブラウスに興味があること、千葉県の松戸から電車で来たこと、学生時代から山登りが好きで日光白根山にも登ったことがること、

そして、即興でつくった俳句まで披露してくれた

話し好きの明るい奥さんだ

一方で、ご主人は全く声を発しなかった

小田代ヶ原に着くと、中高年男女20人程の団体さんが休憩所を独占し、弁当を食べ、楽しそうに大声で盛り上がっていた

「お二人の写真を撮りましょうか」

と声を掛けられたが、笑顔でお断りし、団体さんの脇をそっと通り過ぎた

 

小田代ヶ原(戦場ヶ原)

 

泉門池を見て、小田代橋を渡ると、帰りは近道をして赤沼橋まで歩いた

それにしても、夏休み中だというのに閑散としている

 

湯川を泳ぐおしどり

 

 

駐車場に戻ると、一瞬雲が晴れ、男体山が綺麗に顔を出した

三本松展望台駐車場まで車を走らせ、遅い昼食の冷たい日本そばを食べた

時計を見ると午後3時

 

冷たい日本そば

途中、東北自動車道の佐野サービスエリアで休憩した

そこで佐野ラーメンを食べ、家に着くと19時を過ぎていた

佐野ラーメン

2日間とも雲が多く、絶景を拝むことはできなかった

しかし、時折、日が差し、青空も垣間見えた

ホテルも、料理も、露天風呂も合格点

スマホ歩数計を見ると、昨日が17,022歩、今日は36,933歩

たっぷり歩き、知らない人たちともリアルにふれあうことができた

いい旅だった

次は9月?10月?どこへ行こうか?と、家人が笑顔で話しかけてきた